冷凍機械

第三種冷凍機械責任者|過去問題集と試験の傾向

2022-03-20

お悩みぶたさん
三冷を受けようと思うんだけど、試験の傾向って似ているのかしら。おすすめの過去問題集があれば知りたいんだけど。



こんな悩みを解決します。

本記事の信頼性

冷凍機械責任者の資格を持っており、現在もYouTubeで解説動画を配信しております。


本記事のポイント!

  1. 三冷の試験傾向
  2. おすすめの過去問題集


結論からいうと、三冷の試験は傾向が毎年ほとんど一緒です。

過去問をしっかり解くことができれば、必ず合格できます。

fi今回は合格の第一歩として、試験の傾向、合格に必要な過去問題集を紹介します。

また、過去問の解説がよくわからない、という方はこちらのユーチューブサイトで図解付きで詳しく解説しているので、ご覧ください。


三冷試験の傾向

三冷試験に限らず、冷凍機械責任者の試験問題は、いずれも傾向がほとんど一緒です。

年によっては全く同じ内容の問題が出題されることもあります。

以下では具体的に傾向をまとめましたのでご覧ください。

保安管理技術

三冷では、保安管理技術は15問出題され、9問正解すれば合格となりますが、どんな内容の問題が出るかが決まっています。

以下は過去3年分の過去問の傾向を示した表です。


202120202019
1冷凍の原理冷凍の原理冷凍の原理
2熱の移動冷凍サイクル、熱の移動冷凍サイクル、熱の移動
3冷凍能力、軸動力、成績係数圧縮機の性質、軸動力成績係数、冷媒循環量
4冷媒、ブライン冷媒、ブライン冷媒
5圧縮機圧縮機圧縮機
6凝縮器、冷却塔凝縮器凝縮器、冷却塔
7蒸発器、除霜蒸発器蒸発器
8自動制御機器自動制御機器自動制御機器
9附属機器附属機器附属機器
10冷媒配管冷媒配管冷媒配管
11安全装置安全装置安全装置
12材料の強さ、圧力容器材料の強さ、圧力容器材料の強さ、圧力容器
13据付、試験据付、圧力試験、試運転据付、試験
14冷凍装置の運転冷凍装置の運転状態冷凍装置の運転
15保守管理冷凍装置の保守管理冷凍装置の保守管理

これをみると、本当に毎年同じ内容の問題が出ていることがわかります。

広く浅く網羅的な知識を得ることが合格への鍵になります。


法令

法令は全部で20問出題され12問正解すれば合格となりますが、保安管理技術と同じで出題傾向が毎年同じです。

こちらも過去3年分の内容を表にしました。

202120202019
1高圧ガスの定義
高圧ガス保安法の説明
高圧ガスの定義
高圧ガス保安法の説明
高圧ガスの定義
高圧ガス保安法の説明
高圧ガスの定義
高圧ガスの製造
高圧ガスの定義
高圧ガスの製造
高圧ガスの定義
高圧ガスの製造
第一種製造者
高圧ガスの製造
高圧ガスの販売事業
第一種製造者
冷媒の廃棄
高圧ガスの販売事業
第一種製造者
冷媒の廃棄
地位の継承
1.5kg以上の貯蔵の技術基準1.5kg以上の貯蔵の技術基準1.5kg以上の貯蔵の技術基準
5車両に積載した容器の高圧ガスの移動車両に積載した容器の高圧ガスの移動車両に積載した容器の高圧ガスの移動
6高圧ガスを充てんするための容器高圧ガスを充てんするための容器及びその附属品高圧ガスを充てんするための容器
7冷凍能力の算定基準冷凍能力の算定基準冷凍能力の算定基準
8第二種製造者第二種製造者第二種製造者
9冷凍保安責任者及びその代理者冷凍保安責任者冷凍保安責任者
10第一種製造者が受ける保安検査第一種製造者が受ける保安検査第一種製造者が受ける保安検査
11第一種製造者が行う定期自主検査第一種製造者が行う定期自主検査第一種製造者が行う定期自主検査
12危害予防規定及び保安教育計画危害予防規定及び保安教育計画危害予防規定及び保安教育計画
13第一種製造者第一種製造者第一種製造者
14第一種製造者の製造施設の変更工事第一種製造者の製造施設の変更工事第一種製造者の製造施設の変更工事
15第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準
16第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準
17第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準
18第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準第一種製造者の製造施設にかかる技術上の基準
19第一種製造者の製造の方法にかかる技術上の基準第一種製造者の製造の方法にかかる技術上の基準第一種製造者の製造の方法にかかる技術上の基準
20認定指定設備認定指定設備認定指定設備

法令についても毎年同じ分野の問題が出題されていることがわかります。

このように、過去問をしっかり理解できれば、合格することができます。

おすすめの過去問題集

冷凍機械の参考書はそれなりに数がありますが、過去問題集は次の二つしかありません。


三冷の過去問

  1. 電気書院
  2. オーム社

過去問は絶対に必要なテキストですので、試験勉強を始めるときには初めから持っている状態が理想です。

 

電気書院の過去問題集

この過去問題集の特徴としては以下があります。


電気書院の特徴

  1. 9年分を掲載している
  2. 問題から解説を切り離して使える
  3. 解説が充実している

この本の売りはなんといっても解説がわかりやすいことです。

図や絵を使いながら解説しているので、理解しやすく、記憶が定着しやすいです。

また、解説を切り離して使えるので、問題を解いている途中で答えをつい見てしまった、というようなことは無くてすみます。

解答をチラ見してしまうと、本当に理解していたのかどうかよくわからなくなってしまいますので、切り離してあるタイプはおすすめです。

オーム社の過去問題集

オーム社の過去問題集の特徴は次のようなものです。


電気書院の特徴

  1. 値段が安い
  2. 表紙が新しくなった

オーム社の過去問題集は、電気書院よりも掲載年数は少ないですが、値段が安いです。

その分解説も電気書院よりは見劣りしますが、理系出身の方や、冷凍機械の知識がある方にはおすすめです。

過去問の解説がわからなかったら動画解説がおすすめ

こちらの姉妹サイトでは、冷凍機械に関する動画解説などを配信しています。

各分野の解説だけでなく、過去問についても詳しく解説していますので、もし過去問を解いていて理解できないところがあれば、こちらの動画をご覧ください。質問も受け付けていますので、お気軽にコメントください。必ず回答します。

最後に

冷凍機械責任者の試験は、毎年過去問に非常によく似た問題が出題されるので、過去問題種をやりこむことが大切だということがわかっていただけたと思います。

過去問を解いて、わからないところをつぶしていけば、必ず合格できるのでめげずに挑戦することをお勧めします。

以上、お役にたてば幸いです。

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機械系エンジニア 【経歴】都内の国立大(修士)▶︎一部上場企業▶︎地元の中小企業 【保有資格】第一種冷凍機械責任・甲種危険物・その他 ●2児のパパ・最近ダイエット中